老後も生活は厳しく…政府に見放されたホロコーストの生存者

アウシュビッツが解放されて、今年で70年になる。ホロコーストから生き延びて、現在イスラエルで暮らすユダヤ人は、約18万9000人。平均年齢は83歳になった。そして彼らのうち約1万4000人が、当時の記憶に苦しめられ、いまだに精神を病んでいるとされる。

その上、生存者の約40%が貧困ライン以下の生活を強いられていることが問題になっている。

「私は、ドイツ政府からの賠償金で生き延びています。毎月4000シェケル(約12万4000円)で、家賃と光熱費を払うと残りわずか。度が合わなくなった30年前の眼鏡を買い換えることもできないのです」

リベラシオン(フランス)より

生存者の一人であるエステルはこう語り、援助を受けられない多くの生存者が市場の残り物を食べて暮らしていると嘆く。

イスラエル政府は生存者の生活援助のために予算を組んでいるとするが、実際に援助を受けるには煩雑な手続きが必要で、しかも受け取れる額はごくわずかだという。一方で政府は毎年、虐殺されたユダヤ人を追悼する記念式典を催すが、エステルは参加を拒否していると語る。

「その場限りの演説に、不愉快な思いをするだけです。政府にとって生存者の運命など、どうでもいいのですよ。元気なうちにドイツへ移住しておけばよかったと、今では後悔しています」

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